大澤悠大さんのためし書き #みんなのためし書き
毎回さまざまなジャンルのクリエーターにFONTPLUSためし書きを使い倒していただく連載『みんなの「ためし書き」』。最終回は、広告を中心に、アートディレクション・グラフィックデザインを手がける大澤悠大さんが登場です!
自由なアイディアでためし書きを作ってくれた大澤さん。見慣れた約物(※)記号である◎や△も、一つの作品の中では、このために形作られたオブジェクトのように見えてきませんか?
Q. なにをためし書きしましたか?
A. 架空の音楽ジャケットのデザインをしました。
Q. それをためし書きしたのはなぜですか?
A. Adobe Illustratorとは違った制限のある環境でジャケットデザインを成立させることができるのか、試してみたかったからです。
Q. どんな点を気にして書きましたか?
A. イメージに近いオブジェクトや、逆にまったくイメージしていなかったオブジェクトを組み合わせてデザインをまとめていくことを念頭に置きました。
Q. どんな流れで組み立てていきましたか?
A. 紙にラフを描く → ラフに近くなりそうなフォントの約物を組み合わせていく → ラフでイメージしていなかったアクシデントを取り込んでいく → タイトルを乗せて完成
※「約物」とは、句読点や括弧類などの文字組版で使用する記述記号の総称のこと。主に句読点(、。)、疑問符(?)・括弧(「」{})・アクセント・記号(%#)などを指す。
(公益社団法人日本印刷技術協会/日本語組版とつきあう その58 「役物の種類」小林 敏)
今回のためし書きのURL:
https://fontplus.jp/tester/share.php?key=Rno1W1Pqwo9ZsSZNxySIMNYiVl95QhQONH3-1BYwgD76JUpomfdnZpE4Ibx5k4QF
使用したフォント:
スティールワーク Std B
ドットゴシック 12 Std M
ドット明朝 16 Std M
万葉古印ラージ Std B
Neue Helvetica®︎ Std 56 Italic
※ご覧いただく環境によっては、画面サイズ等の理由で掲載のキャプチャと一部違いが見られる場合がございます。
大澤悠大
アートディレクター/グラフィックデザイナー
1984年生まれ。2006年 多摩美術大学卒業。2014年 kazeproから独立。2016年 千駄ヶ谷にデザインスタジオAroe inc.を設立。広告のアートディレクションを中心に活動。
https://www.osawayudai.com/
Twitter: @OsawaYudai