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塚田哲也(大日本タイポ組合)さんのためし書き #みんなのためし書き

今回は「大日本タイポ組合」のメンバーとして知られる無類の文字好き、塚田哲也さんです! 塚田さんは、文字を用いた遊びと洒落の効いたグラフィックや、デザイン用語関連のダジャレ考案、執筆など多岐に渡る活動で知られます。
ためし書きでは文字を組み合わせた文字(!)で、夏目漱石の『草枕』を再現してくれました。文字が成り立ちへと解体され、そして再び構成される様子が目に楽しい作品です。

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Q. なにをためし書きしましたか?
A. 『草枕』のテキストを元に、ふたつの文字を左右に並べ、組み合わせることでひとつの文字に見えるようにしました。

Q. それをためし書きしたのはなぜですか?
A. サンプルテキストといえば『草枕』しかないでしょう。
Adobe Illustratorを使っている方なら、テキストボックスを配置すると自動的に挿入される定型文でおなじみのアレです。というか、このIllustratorのサンプルテキストも実は『草枕』の本文そのままではないんですよ。同じ文が順番を変えて繰り返されて使われていたりするので、読むと不思議な気持ちになります。たぶん普通はそこまで読まないかもしれないですけど(笑)。
なので、そのテキストで使う文字も順番を変えて繰り返すことで表わせないかな、と思ったんです。どうやら「ためし書き」はタテ組みには対応してないとのことなので、じゃあヨコ組みでタテ組みを表現すればとりあえず文字の順番は変わるな、と(笑)。そんなきっかけです。

Q. どんな点を気にして書きましたか?
A. そもそも不思議なかたちの文字を作っているので、それ以外は、なるべくフツーに近づけて、できるだけシンプルに、やりすぎないように。タテ組みということが分かってもらえるように行をしっかり組んで、配色はIllustratorの初期画面のままっぽい感じにしました。段落冒頭も一字下げたいんだけど、Illustratorのデフォルトっぽさを出すためにあえて下げずに。

Q. どんな流れで組み立てていきましたか?
A. Illustratorを起動し、実際にテキストツールを使ってサンプルテキストをタテ組みで表示。それを見ながらいわゆる「ヨコ読み」ってやつで左上から右に読んでいきつつ、「ためし書き」編集画面で「左だけのパーツ」「右だけのパーツ」「まんなかの字」の3つに分けてヨコ組みでテキストボックスに入力。最後に全部を重ねていく、って感じです。伝わりますかね? これ。実際のページを見てレイヤーを触ってくれると分かると思うんですけども。

今回のためし書きのURL:
https://fontplus.jp/tester/share.php?key=Rq4UWWRrjwdfRFKbEZDOmleO9M0iFOcgtaS0IGsYN_UZbKpOBr6hPJjsSJgJfiL-

使用したフォント:
筑紫明朝Pr6 M

※ご覧いただく環境によっては、画面サイズ等の理由で掲載のキャプチャと一部違いが見られる場合がございます。

塚田哲也(大日本タイポ組合)

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日本タイポ組合/新世界タイポ研究会/グッドデザイソ振興会
Twitter: @dezaiso
https://dainippon.type.org/

FONTPLUS ためし書き


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